梅本慧子ピアノ教室公式ブログ | 練馬区石神井公園・練馬高野台

2020年07月

こんにちは、梅本慧子ピアノ教室のうめもとけいこです👩
今回は、ピアノお悩み相談室【どんなピアノを買うべき?】です。

ピアノ画像バラ
ピアノを習おうとしている時に検討することの一つに、練習楽器の購入があります。
一口に「ピアノ」と言っても、ピアノは様々な種類があり、どんなものを用意すれば良いか迷う方も多いです。

各ピアノの特徴やメリット、デメリットを私の経験から得た知識を交えながら、ご紹介いたします。

ピアノは大きく、2つの種類に分けられます。
  • アコースティックピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ)
  • 電子ピアノ

アコースティックピアノ
アコースティックピアノは、指先で鍵盤を押し、その力でハンマーを動かし、弦を叩いて音を出す仕組みです。打弦による振動が響板を伝わって深い広がりを生むと同時に、叩いた弦以外の弦の共鳴も加わってあの響きを生み出しています。


グランドピアノ
水平方向に響板があり、学校の体育館や発表会等でよく見かけるタイプのピアノです。
グランドピアノも様々な大きさが存在しており、大きくなるほど弦が長くなり振動も大きくなる為響きもよく鳴ります。
アップライトピアノ
グランドピアノが地面に水平に弦が張ってあるのに対し、アップライトピアノは地面に垂直に弦が張ってあり、弦を叩くハンマーをネジの力で元の位置に戻すという仕組みです。グランドピアノより音色は劣りますが、設置場所にあまりスペースを取らなくて済む為、学校や家庭で最も多く利用されています。

電子ピアノ
電子ピアノは、アコースティックピアノをデジタル化したもので、アコースティックピアノに近い鍵盤のタッチ、音色が再現されています。生ピアノ等の音があらかじめ録音されており、鍵盤を押すと同時に再生することで音を出す仕組みです。


では、アコースティックピアノと電子ピアノのメリットとデメリットを見てみましょう。

アコースティックピアノのメリット
  • 本物の音に触れ、共鳴や倍音が生み出す美しい音色や響きを味わうことで、感性を養える
  • 打鍵の訓練により、しっかりとした指作りが出来る
  • 鍵盤の押さえ方によって変わる音の出かたやニュアンスを感じ、表情豊かな演奏が可能になる。また、その奏法の習得が出来る

アコースティックピアノのデメリット
  • 定期的な調律やメンテナンスが必要
  • 重量が重く、置く場所に考慮が必要(グランドピアノはスペース以外にも、部屋に入れるための経路確認や設置場所の重量確認が必要。C3サイズで重量は320kg。マンション、戸建ての2階以上に置く場合は、要注意。)
  • 価格帯が電子ピアノより高め

電子ピアノのメリット
  • 調律の必要がない
  • アコースティックピアノよりは軽量
  • 音量の調節が出来る
  • ヘッドホンでの利用ができる

電子ピアノのデメリット
  • 音の表情や豊かな響きは表現しにくく、ある程度のレベル以上になると物足りなくなる
  • 鍵盤が軽く、打鍵に力が要らないために、手首が下がるケースが多い
  • 正しいフォームを取りにくく、訓練をしても指が育ちにくい

その他にも、現在はこんなピアノもあります。
・アコースティックピアノに消音機能をつけたもの
・ハイブリッドピアノ


では、どのピアノがおすすめか?

私がおすすめするのは、グランドピアノです!
タッチ、音の響きなどをしっかり学ぶためには、グランドピアノがベストです!
アップライトピアノでも学べますが、グランドピアノの方が構造上、断然響きが良く、タッチの違いも明らかです。

しかし、置き場所問題、騒音対策などとアコースティックピアノを置くからには沢山の問題がありますよね😂
最初からいきなりグランドピアノを買うなんて、リスクが多すぎる!
私もきっとそんな思い切った買い物は出来ないと思います😓

「せっかく習うなら、感性を育てられるものが良いなぁ。」
「日中に弾く時間が取れないから、ヘッドホンを利用できるものが良い。」
「習ってもいつまで続くか分からないし、まずは様子見で。」等々

練習環境や状況、教育方針によって、各ご家庭に合うものは変わってくるでしょう。

クラシック音楽を深く学ばせたい、感性を養わせたいという強い希望がある場合は、ぜひアコースティックピアノを選びましょう!
鍵盤をどう押すとどんな音が出るか、音の響きを感じながら弾くなど、繊細なタッチや美しい音色への追求心により表現の幅が広がるアコースティックピアノ。
レッスンで学んだ事が家でも再現出来ないと、習得への道のりは遠くなります。
ですから、クラシック音楽をしっかりと学ばせたい場合は、アコースティックピアノをおすすめします。
アコースティックピアノは、新品でなくても良いと思います。
新品でも中古でも、質と状態の良いものを選んでください。
購入する際は、信頼できる業者や専門家の意見を参考にした方が良いと思います。

音楽全般を楽しむことを目的としていたり、練習時間はあまり取れないという場合は、はじめての楽器としては、電子ピアノを選択しても良いかもしれません。
その場合は、タッチの重さ調整が出来るものや(もしくは、ある程度の重量があるもの)きちんとしたペダルがついているものが良いでしょう。



私は、習い始めてからこれまでに楽器を3回購入しています。
エレクトーン(元々家にあったらしい)

アップライトピアノ(中古)

グランドピアノ(現在もこれを愛用しています)

アップライトピアノ消音機能付き(現在は実家で休憩中)

この3回の購入、ピアノの引越しで学んだことが、次のことです。

  • 中古の場合は、信頼のある業者から!
  • アコースティックピアノの消音機能は、消音機能にすることで電子音に切り替わるので、練習内容によっては向かないので要注意!
  • 引越しの際は、事前にピアノ運搬業者に経路を確認してもらうこと
長くなりますので、この詳細については次回のブログに掲載します😉

以上、ピアノお悩み相談室【どんなピアノを買うべき?】でした。
楽器の特徴を理解した上で、各ご家庭に合った納得したものを買えると良いですね😃!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ホームページはこちらです→https://umemoto-piano.com


こんにちは、梅本慧子ピアノ教室のうめもとけいこです👩


新型コロナウィルスが感染拡大する中で、新しい習い事をさせよう!とはならない保護者の方も多いと思いますが、そんな時だからこそ、今後どんな習い事を始めるか、何をポイントに教室を選ぶかじっくり検討しても良いのではないでしょうか。

さて、今回はピアノの「導入期のレッスンで大切なこと」というテーマです。

導入期では、年齢や進度、練習環境などの様々な要因により、使うテキストは違います。
しかし、どんな教材を使っても、どんな年齢でも、
一番大切なことは
ピアノって楽しい!弾けて嬉しい!を感じること。

楽しければ続く→続けば上達する→特技になり、やがて生涯の趣味となる

この好循環を作ることが大事です。

楽しくないことはやりたくないし、自宅での練習も必要となれば、余計に嫌気がさしてしまうでしょう。
また、保護者の立場からすれば、切角お金を払って習い事をするのに、本人が楽しんでいなくちゃ勿体ない!と思いませんか?
子供がピアノを弾く画像1 (2)

テキストは、本人が楽しめるもの、内容的に無理のないもの(手の成長に合ったもの、難易度、進度)を使用すると良いでしょう。
年齢によって、発達度や理解度が違うため、
レッスンにおいて重視するべきポイントも変わってきます。

幼児期は、耳の発達が著しい時期。この時期に音楽を沢山聴いたり、歌う(音名ドレミなど)ことで、耳の発達を促進すると良いでしょう。

学童期以降は、知的理解が深まり、音符や記号を無理なく覚えられるため、読譜を中心としたレッスンをしながら、音感を育てていけると良いです。

このように導入期では、年齢や様々な状況により、使用テキストや進度が変わりますが、
どの場合も
共通して注視すべきポイントがあります。

  • 正しい姿勢を身につける
  • 正しい指の形で弾く
  • 身体に力が入らないように気をつける
  • 自分の音を聴く

導入期から、これらに意識して取り組むことで、曲のレベルが上がったときに、壁にぶち当たるリスクを減らせます。
壁にぶち当たるとは😲どういうことか。

例えば、
足がブラブラして、台や床にきちんと乗っていない姿勢で弾いていると、身体が不安定になり、身体に力が入るため、音が硬くなりやすいのです。

指の形も音質に影響します。鍵盤を叩くようなコワイ音😱の時は、大体指の関節が凹んでいて、そこに力をいれた時でしょう。

身体に力が入らないようにする訓練も大事です。
力を抜くこと(脱力)は、そう簡単に身につくものではありませんが、常に意識をして取り組むことが大切です。肩が上がっているときは力が入っていますので、肩を下におろし、ボーっとしている時のような楽な体勢を取ってみましょう。肩が上がっているかどうかは、弾いている本人は気付けないことが多いので、保護者の方が肩を触ってあげたり、写真に撮ってその様子を本人に見せてあげると良いかもしれませんね。

また、自分の音を聴く訓練も必要です。力が入っている時の硬い音。脱力した時の遠くまで届くような伸びる音。
音は、弾き方次第で変わります。どんな音で弾きたいか、そのためにはどのように腕や手、指を使うのかを早い段階で学び、身につけられると良いでしょう。

曲のレベルが上がったときに、
身体に力が入っているから響きのある良い音が出せない!😨
無理に練習を重ねて腱鞘炎になった!😱
なんてことが無いように、日頃から注意して練習できると良いですね😉


尚、指導法には様々あり、これはあくまでも私の考えです。
お子さまが楽しんで、ピアノに積極的に取り組めるようなレッスンを第一に考え、
生涯の趣味?本業?となってくれるように指導に努めたいと思っています😊


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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こんにちは、梅本慧子ピアノ教室のうめもとけいこです👩

新型コロナウィルス感染対策として行っているレッスン前後の手洗いについて、変更のお知らせです。

現行:レッスン前後に手洗い
改定後:レッスン前の手洗い+レッスン後は手洗い or 手指のアルコール消毒液による除菌

小さなお子さまは、きちんとした手洗いをすることはなかなか大変です。
レッスンの前後両方に実施する場合、お子さまや保護者の方に負担がかかることもあるため、レッスン後は手洗いをしていただくか、アルコール消毒液での除菌をするかを生徒様に選んでいただくことにしました。

感染が拡大していますが、対面レッスンを続けられるように、施設内の消毒を頻回に行い、リスクを取り除いていきたいと考えています。
ご協力の程、どうぞ宜しくお願いいたします👩



こんにちは、梅本慧子ピアノ教室のうめもとけいこです👩

今回から【ピアノお悩み相談室】と称して、ピアノを習っている方や、保護者の方のピアノに関する悩みにお答えしていきます。少しでもお役に立てると嬉しいです👩

第1回目の今日は「ハノンが大切な理由」です。
ハノン画像
ピアノを習っていて、ある程度弾けるようになると取り組む教材の一つに「ハノン」があります。
全訳ハノンピアノ教本、通称ハノンは基礎練習の教則本で、短いパターンの繰り返し、音階、アルペジオ(分散和音)、同音連打、トリルなど様々な要素の練習が詰め込まれていて、日本では不動の地位にあります。
ハノンは音大でも取り組み、演奏試験にも出るほど。
教本は、長い期間取り組めるのに、たったの1,320円😍!!(全音、2020年時点)
こんなにコスパが良いのに、嫌われがちなこの教本。
同じことの繰り返しでつまらない!眠くなる~!という意見が多いのです😂

それでもハノンを取り組むべき理由は??

それは、無理なく、効率よく指の練習ができるから。
そして、この一冊で、演奏に必要な技術を沢山訓練できるから。

指は5本ずつありますが、全部の指が同じように動くわけではありません。
例えば、4,5指(薬指、小指)は弱かったり、動きにくい。
3と4指(中指と薬指)は連動しやすく、分離しずらいのです。

弱い指を強化して、他の指と同程度にすることで、どの指を使っても均等な音量が出て、音の粒を揃えやすくなります。
3と4指も訓練することで、指が独立し、思うように動かせるようになるのです。


中級レベル以上の曲の中には、度々音階やアルペジオ、トリルが出てきます。
その時に、事前にハノンで訓練してあれば、部分練習の必要がなくなります。

ハノンでベースが出来ていれば、曲を弾くときにテクニックの問題がなくなり、音楽的な表現の練習に集中することが出来るというわけです。
だから、ハノンの練習は大切なのです🤗

ハノンの良い点は、順番に進めることで、指を少しずつ慣らしていくことが出来ます。
音階を弾く前には、音階の準備の練習曲があります。音階を弾くときに大事な1指(親指)に重点を置き、訓練を重ねていくのです。

練習のポイントは、弱い指を意識して、1本ずつ独立するようにしっかり動かすこと❗
まずは片手ずつ、他の指と同じくらいの音量になるようにしっかりと打鍵します。
そうすることで、指を強くして、音の粒を揃える訓練もできます。
左手は弱いので(右利きの場合)、右手より訓練が必要です。
指の動き、筋肉を動かしていることに意識を集中させ、しっかりと打鍵しましょう。

しかし、筋トレだからといって、指や腕が痛くなってしまっては大変。
腱鞘炎になってしまったら本末転倒です。
正しい姿勢、良い指の形で、脱力をしながら弾くことに注意してくださいね。
疲れてきたら、テンポを遅くしたり、使っていない方の手(片手ずつ練習している場合)に変えると良いでしょう。

最初はゆっくりじっくりと、きちんと弾けるようになったら少しずつテンポを上げていきます。これで、指を速く動かす訓練も出来ちゃいます。

さぁ、あとはこの退屈になりがちな反復練習を、どうすればこなせるのかが問題ですが・・・😲

筋力トレーニングや、体育の準備運動のつもりで、毎回少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか💪
「今日はこのリズムに変えてみよう!」
「今日は〇回やろう!」
「今日は昨日より少しテンポを速くしてみよう!」などと目標を決めると良いです。

その練習に慣れてきたら、発展練習として、全体をP(小さく)で弾いてみます。Pでの音の粒を揃える訓練もできますよ。
また、右手をf(大きく)、左手はP(小さく)弾くなど、左右の音量を変えて弾くことも良い練習です。

目をつぶって弾いてみるのも楽しいかもしれませんよ。
自分の音に耳を澄ませて、出している音を聴く練習にもなります。


私は、日記やランニングなど、断続的に取り組むことにはめっぽう弱いのですが、なぜかハノンの反復練習は苦になりません🙄
練習を重ねていると、指がしっかりとしてきて、鍛えられていると実感できるからだと思います😁
現在も、出産後に怠けてしまった指を、コツコツトレーニング中です。


昨今では、ハノンを無理なく、楽しく取り組むために工夫された教本も出版されています。
全曲はカバーできていませんが、小さいお子さまにとっては見やすく、進めやすい作りとなっています。ご参考までに↓

  • ミッキーといっしょ こどものハノン ヤマハミュージックメディア
  • 新こどものハノン しなやかで強い手を育てる魔法の5分間練習 松本倫子編
  • 渡部由記子メソッド2生徒用 魔法のピアノレッスン「ハノン」~耳とテクニックを育てる60曲 ヤマハミュージックメディア 

ハノンの魅力、少しは感じていただけましたでしょうか。
すぐには分からなくても、長いスパンで取り組んでいると必ず効果が表れます。
まずは効果が感じられるまで試してみてください👩🎵

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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